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製作実績

弊社ホームページの問い合わせフォームからご連絡をいただき、商品のネクタイを丸い筒に収めたいというご要望を承りました。オーダースーツ専門店FOUR BUTTONSさんは、ファッションやライフスタイルにこだわりをもつお客様のために、一着一着、大切にものづくりをしているお店です。スーツをはじめ、ネクタイやカラーピン、サスペンダー、帽子などの小物も取りそろえていて、ファッションに関する深い造詣とこだわりが感じられるお店です。
昨今、私たちの製作実績を見て、問い合わせフォームでご相談いただくことが増えています。FOUR BUTTONSさんもそんなお客様のひとり。メールや電話でやり取りが始まり、東京は吉祥寺の素敵なオーダースーツ専門店と、リモートでの紙管パッケージ製作がスタートしました。

 

製品仕様

クライアント FOUR BUTTONS
用途 ネクタイ用紙管パッケージ
材質 上質紙
印刷 印刷なし
形状 インロー紙管
納品エリア 東京都
製作期間 約2カ月(お問い合わせから納品まで)


ご依頼内容

今回のご依頼は、お客様ご自身が仕上がりのイメージを明確にお持ちなのが印象的でした。永幸のホームページをよくご覧いただいたうえで、インロータイプの紙管をご指定に。さらに、インロー部分に色を付けて、あえて見えるようにしたい、というこだわりもお持ちでした。フタの天面に入れた箔押しも、お客様のアイデアです。仕上がりの全体像がはっきりと見えている状態で新規のお仕事がスタートするのは珍しいかもしれません。私は、紙の見本帳を使って選定を進めることにしました。

 

豊富な紙の知識を活かして、ご希望のイメージを実現

このネクタイ用紙管パッケージ製作では、紙そのものの色や質感を活かして仕上げる方法が最適だと考えました。つまり、印刷をしないという選択をしたのです。お電話でご希望を伺いながら、上質系の紙で、風合いのいいエンボスが施されたタイプの紙を探しました。その中でも、お客様が思うイメージを実現できるよう、色数がそろっている紙を選定して、見本帳をお送りしました。

このように紙を見繕うには、多くの知識や経験が必要で、同時に私たちの腕の見せどころでもあります。紙の質感、色、厚みを踏まえ、最初にイメージされた仕上がりに近づけるよう、紙を選定しました。厳選した紙の見本帳をお送りすることで、お客様の負担を最低限にして効率よくゴールにたどり着くことができます。天面に施した箔押しは、お店のロゴデザインです。金と銀の箔押しを見ていただき、金色が選ばれました。

ネクタイ用紙管パッケージ。フタを開けた状態を正面と上面から撮影した画像。

明るい水色と落ち着いたブルーの組み合わせ。金箔のFOUR BUTTONSロゴが映えるデザイン

 

紙管パッケージ製作における技術的な挑戦

紙管パッケージ製作は、フタをミ(身)にはめたときの嵌合(かんごう:かみ合わせ)や作業性も重要な要素のひとつです。インロー部分に色を付けるのは、永幸にとって新しいチャレンジになりました。インローに紙を巻くにあたり、巻いた紙と嵌合の関係を、十分に確認する必要がありました。ミの部分にはめ込む際に、紙が巻かれていることで嵌合がうまくいかなくなることがあり、紙の厚みに制限があります。薄すぎると、機械巻きの工程で機械に弾かれてしまうこともあります。そこで、嵌合具合を見ながらギリギリの薄さを狙いました。紙管パッケージ製作においては、見た目の美しさだけでなく、嵌合の精度も重要であることを、この製作で改めて実感。今回の一連の製作は、紙の特性を理解しながら設計に反映する、永幸らしいものづくりとなりました。社内にマニュアルなどはありません。何十年もの間、紙管パッケージに向き合ってきた知見と勘どころを活かすことができた仕事だったと思います。

常日頃から、永幸は、紙管パッケージや紙箱パッケージに付加価値があることを打ち出していきたいと考えています。価値のある製品をご提供し、長く使っていただくために、品質や強度にこだわり、良い製品を作っています。製作に携わる私たちが、紙管パッケージそのものの価値を底上げしていかなければ、といった使命感も感じています。そういう意味で、今回のチャレンジはとても有意義で、ありがたいお話でした。

納品後には、FOUR BUTTONSさんのお客様にとても評判がいいとのお声をいただくことができました。「まさかこの中にネクタイが入っているとは」という意外性も良かったようです。これはFOUR BUTTONSさんのアイデアがすばらしかったということですね。​

ネクタイ用紙管パッケージ。身とフタの接合部にあるインロー構造を示した画像。

ほどよく厚みのある紙で丁寧に仕上げたインロー部分

ネクタイ用紙管パッケージ。天面に箔押ししたFOUR BUTTONSのロゴを上から撮影した画像。

天面を彩るFOUR BUTTONSロゴの金箔押し

 

工夫したポイントのまとめ

①質感がふさわしく、色数が多い紙を中心に選定して提案
②嵌合を確認しながら色付きのインローを実現
③きめ細やかなヒアリングとスムーズな進行をリモートで実施

 

紙管パッケージ製作を振り返って

今回のご依頼は、お問い合わせフォームを通じてご依頼いただき、お客様に一度もお会いすることなく納品させていただきました。完全リモートでの製作進行です。これまで「足で稼ぐ」スタイルの営業をやってきた私にとっては、初めての経験でした。FOUR BUTTONSさんのビジョンが明確だったこともあり、お問い合わせから納品までが約2カ月というスムーズさとスピード感に驚くと同時に可能性を感じました。遠方のお客様にも、ご負担なく、手軽に私たちの製品を手にしていただけるわけですから、こういった製作スタイルも、これからは積極的に取り入れていきたいと思っています。

ネクタイ用紙管パッケージ。横置きにした状態を斜め前方から撮影した画像。

立てても寝かせても存在感を放つ紙管パッケージ

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