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製作実績

静岡県焼津市の株式会社サスナさんは、まぐろやかつおを使ったツナ缶やレトルトパウチ製品、OEM製品の製造・開発・販売を行うメーカーです。創業が明治43年という、この歴史ある老舗企業さんとは、かねてからご縁があり、初めてギフト商品を手掛けるということでお声がけをいただきました。
目次
製品仕様
| クライアント | 株式会社サスナ |
| 用途 | ツナ缶7缶(7種×各1缶)を入れる紙管 |
| 材質 | オーロラコート紙 |
| 印刷 | 4色+特色1色(金)+OPニス |
| 形状 | 紙管(紙缶) |
| 納品エリア | 静岡県(焼津市) |
| 製作期間 | 3カ月ほど |
ご依頼内容
サスナさんの代表的な商品「おりづるブランド」には、7種類のツナ缶があります。それらをすべて詰め合わせてギフト商品化し、競合他社との差別化を図る紙管パッケージを作りたいとのご要望でした。紙管パッケージに入れることで高級感を演出し、店頭に並べたときに従来品とは異なる特別感を持たせることを目的とされていました。具体的なご要望は、おりづるロゴ・屋号ロゴを使用すること、折紙をモチーフにデザインすること、そして海のイメージを出すこと、の3点でした。
紙管パッケージ製作でツナ缶に新しい価値を付加する
「おりづるブランド」のツナ缶は、日本がまだ豊かではなかった昭和30年代の発売です。保存が効く缶詰食品で良質のたんぱく質を多くの人に届けて、健康と豊かな人生を提供することを目的としていました。半世紀を超える今も、この商品は変わることなく多くの人々に愛されています。エンドユーザーに寄り添う商品づくりを展開するサスナさんのための紙管パッケージ製作です。私たちも心して製作に臨みました。
ギフト商品という新しい領域に挑戦されるサスナさんのために、私たちはギフト用の紙管パッケージ入りツナ缶にどんな付加価値が加えられるのかを考え、「海の恵みを軽やかに包む」というテーマを設けました。ギフトを受け取った人は、さりげない上質感に気づくでしょう。テーマに沿ったデザイン案を5パターン作成し、提案書にまとめてプレゼンに臨みました。デザインや仕様、使用紙について明確に説明し、出力したラフデザインをサンプル紙管に貼り付け、見た目の雰囲気が伝わるように工夫しました。私たちの制作意図を、正確に伝え、比較検討をしていただく必要があったためです。

紙管パッケージ本体は、口元のカールをなくし、商品を取り出しやすい形状に
印刷表現にこだわり、金色の輝きが引き立つ仕上がりに
プレゼンの結果、選ばれたのは海をイメージした紺色と金色を背景に、折紙のような幾何学模様を淡く配したデザインでした。紙は、マット系のものとコート紙をご用意して、艶感のある方を選んでいただきました。印刷はカラー4色に、特色で金を使用しています。インクを掛け合わせつつグラデーションを美しく出すのは技術的に難しい部分がありました。インクで金色を表現するのが一般的に難易度が高いとされているうえ、高級感を演出するために、ややメタリック感のある艶を出そうと、印刷会社さん、製版会社さんと何度も打ち合わせを重ねて、納得のいく仕上がりに持っていきました。

紺色から金色へ移ろうグラデーション
背景の幾何学模様はおりづるがモチーフ

カブセタイプの形態を活かした、フタを開けるとメッセージが現れる仕掛け
紙管パッケージに入ったツナ缶ギフトの意外性が高評価
ツナ缶を紙管パッケージに入れた今回のギフト商品は、その意外性が新鮮だったようで、好評だったと伺っています。店頭では、円筒形のフォルムが目立つそうで、サスナさんの狙い通りに仕上がったことにホッとしました。
私の方は、打ち合わせや製作の工程を通して、ご担当者さんの製品への強い想いを感じられたことが何よりも印象に残っています。これまでも、さまざまな種類の味を試行錯誤して開発されてきたことを存じ上げていて、新しい味や、より良い商品を追求して世に出していこうという熱意と誇りに改めて心を動かされました。サスナさんの商品は本当においしく、私が純粋なファンであることも事実です。油がさっぱりしていて味わい深く、これほどおいしい商品が世の中に知られていないのがもったいないという個人的な想いもありました。
工夫したポイントのまとめ
①紺色と金色の高精度なグラデーション
②金色を引き立てるメタリックな輝き
③上品に存在を主張する幾何学模様
④フタを開けると現れるメッセージ
この製作をふりかえって
今回の紙管パッケージ製作では、サスナさんの熱意はもちろんのこと、弊社デザイナーの尽力も大きかったと感じています。ご依頼に対し、提案書を作成してご説明するのは毎回のことではありません。今回は、方向性の異なる5パターンのデザインを、比較検討していただくために作成しました。お客様の意図を汲んでアイデアを出す力、デザインを言語化する力、そしてデザインの力。永幸が持つパワーをぞんぶんに発揮できた紙管パッケージ製作だったと感じています。
