WORKS
製作実績

ポットスティルK・Wなどのオフィシャルボトルのウイスキーを入れる紙管(紙缶)です。静岡蒸留所さんは静岡県下ではクラフトウイスキーづくりの先駆者ともいうべき存在。当時はメディアでも盛んに取り上げられ、注目されている蒸溜所様から、弊社にお問い合わせをいただきました。
製品仕様
| クライアント | ガイアフロー静岡蒸溜所 |
| 用途 | お客様で製造したウイスキーを入れる紙管(紙缶)容器 |
| 材質 | 上質紙 |
| 印刷 | 特色4色+ニス |
| 形状 | 紙管(紙缶) |
| 納品エリア | 奥静 |
| 製作期間 | 半年 |
ご依頼内容
弊社のホームページからご依頼があり、静岡県で新たにウイスキーを作るので、紙管(紙缶)を使いたいというご要望でした。もう1社さんと比較検討していただいた結果、同じ静岡県の会社ということで、ご発注いただけました。
重量のあるボトルを安全に優しく包む紙管
打ち合わせを重ねて仕様を決定。ウイスキーボトルは重量物ですから、通常は1枚の底板を2枚に増強。紙管(紙缶)のサンプルをお持ちして、実際のボトルを入れ、どのくらいの強度が安全なのかを慎重に確かめながら決定しました。

ボトルを守る頑強さと上品さを兼ね備えた佇まい。
印刷工場にて、お客様とベストな色を追求
デザインはお客様からのご支給でした。弊社がボトルサイズをもとに設計した図面を提供し、お客様側でデザインを印刷データに落とし込んでいただきました。特色については、先方の社長、副社長、ご担当者様に印刷工場まで来ていただき、相談しながらインクを何度も作り直して、納得がいくまで作り込みました。

本体の白色と、フタの鮮やかな色彩が好対照なオフィシャルボトルシリーズ。
副社長がお考えの色のイメージを、インクにどう反映するか、というところが決め手になりました。「もう少し明るく」「鮮やかに」などといった言葉とその意図を汲んで、印刷の担当者とインクを調整しました。結果的に「これだ」という色に着地したときは嬉しかったですね。
品質もスケジュールも任せていただける喜びとやりがい
商品の立ち上げから関わらせていただき、今では特色の色味や品質、納期について、すっかり任せていただけるまでになりました。静岡発の蒸溜所様の仕事を一任していただけて、弊社も、静岡の紙管(紙缶)パッケージ製造会社として、晴れがましい気持ちです。
工夫したポイントのまとめ
①重量物であり、繊細でもあるボトルを守るための、頑強な仕様
②商品のイメージを決定づける特色づくりを、納得がいくまでやり切る
この製作をふりかえって
最初に特色を調整したときから、早くも5年が経とうとしています。お客様の感性をどうにかして形にしようと、にじり寄るような作業でしたから、とても印象に残っています。以来、弊社を信頼してくださって、いろいろと任せていただけている一方で、私のほうが雑事に追われ、なかなか足繁くお客様のところに伺えずにいるのが心苦しいところです。引き続き長いお付き合いをしていただけるよう、丁寧なものづくりをしていきたいと考えています。